自律神経失調症の治し方〜症状|原因|改善|対策|治療

自律神経失調症の症状

自律神経失調症の症状 自律神経失調症では、特に原因が思いあたらないのにいろんな症状が現れます。
医師の検査を受けても「特に異常はありません」という診断となって、特定の病名を伝えられることもなく「自律神経失調症でしょう」と言われることも珍しくありません。

その他の症状には、イライラ、憂うつ感、不安、焦燥感(あせり)、集中力の低下、記憶力の低下、好奇心がなくなる、無気力になる、といったものがあります。

やる気がなくなる
何をする気にもなれない
あせり(焦燥感)や疎外感を感じる
なんとなく落ち込んだ気分になる

これらの精神的な症状も体の症状と同じように、あらわれ方や程度は人によって個人差があって、さまざまです。

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自律神経失調症の改善・対策

自律神経失調症の改善・対策 自律神経失調症の改善・対策(自律神経失調症の治し方)には主に以下の方法があります。

○自律訓練法
自己暗示をかけて軽い催眠療法に入り、心身をリラックスさせる方法。

○筋地緩法
意識的に力を入れて体のある部分の筋肉を緊張させ、ふっと力をゆるめると、その部分の筋肉の緊張がやわらぎ、神経も同時にリラックスします。こういった人間の体の特製を利用したリラクゼーション法です。

○行動療法
不安や身体症状については追求しないで、不安や症状そのもに慣れさせて、苦痛を取り除く。

○ゲシュタルト療法
不安や自責感を認め、今のままの自分であることに徹底すれば、健康的な方向へ自然に変化するというのが、ゲシュタルト療法の考え方で、自立性・主体性の確立を促します。

○フォーカシング
気がかりなことがある時は、胸がもやもやした感覚になったり、のどが締めつけられるような感じがしたりしますが、フォーカシングはそうした感覚や感じに触れることを重視した心理療法で、自分自身の内部にある感覚に注意を向けることで、その意味に気づき、問題解決の糸口を見つけたり、気持ちが楽になることを促します。

自律神経失調症の治療

自律神経失調症の治療 自律神経失調症の治療には、生活習慣の見直しと改善がとても重要です。
できることから一つ一つ、自分の体の調子を見ながら、体と対話しながら生活を改善していきましょう。
少しずつ生活を改善していくことで、体の方も少しずつ変化していきます。
それを励みにして、良い生活習慣を身につけていきましょう。

また、自律神経調整薬などで効果が見られなかった場合には、抗精神薬や精神安定剤を使った治し方もあります。
これらは、不安感やイライラを抑えるための薬で、気持ちをリラックスさせてくれるため安眠にもつながり、ストレス解消の手助けになってくれる薬です。
それでも効果が見られない場合には、不安感を取り除く働きを持つ抗うつ薬。
実感できるようになるまで2週間から、長い人で1カ月ほどもかかる場合がありますが、上記のどの薬よりも効果が強いのは確かです。

自律神経失調症の原因

自律神経失調症の原因 自律神経失調症の場合、具体的な体の異常が症状として現れるために、痛み止めや漢方薬といった薬の服用など、病院の治療に任せていることが多いものです。

しかし、自律神経失調症から来る症状の原因の場合は、むしろ薬を飲んだり治療のために病院へ行ったりしない方が良いと言えるのです。

これらの行動は森田療法では気分本位の「はからい」の行動と言っていますが、痛みなどの自律神経失調症の症状の原因を逆に強くしてしまうことになるのです。

実際に、痛みなどの体の症状の原因が起こると、どうしても薬に頼りたくなってしまうものなのですが、神経症から来る自律神経失調症の場合は、これを断ちきるようにしていくことが第一歩になるのです。

ただ、闇雲に薬を断ちきろうとしても、これではなかなか上手くいかないものなのです。

しかし、目的本位など森田療法の考え方に沿って頑張るようにしていくと充分、断ちきることが出来るものなのです。
そして、この上で、目的本位や「あるがまま」など、森田療法の考えに従って行動していくと、少しずつ体調の悪さに対する「とらわれ」が薄れてきて、この結果として、自律神経失調症の症状の原因が和らいでくるものなのです。